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中国研修生今昔

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前研修部副部長
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■内容
西条鉄工団地が中国から研修生の受入をはじめて10年になります。来週には3年間の勤務を終えた第8期生が帰国します。

第1期生の帰国時を振り返りますと、日本製電化製品を大量に買い込んでおりました。大型テレビにビデオデッキにビデオカメラに一眼レフにステレオにCDラジカセにウォークマンに電子レンジに電気カミソリにアイロンにジューサーミキサーその他あれこれ、と一人当たりでも軽トラに積みきれないほどでした。

ところが今は、帰りはほとんど手ぶらです。あちらに帰ってもそこそこ良い中国製電化製品が手に入るし、それよりも貴重な元手を生かして事業を目論む者が多くなりました。ウチの出身者だけでも、カラオケダンスホール(もちろん自社ビル)の社長とか、レストランいくつか買い取った者もいます。3年間の大変な実入りを散財するより、それを振り出しに人生を切り開くことを考えるようになったのでしょう。成功例も失敗例も耳にしますが、今度帰国する2名に聞いてみたところ、いずれも帰国後に勝負を考えており、預金金利で安穏に暮らすことは望んでいないようです。

それを聞いたあとは、3年間見慣れた彼らの横顔が何だか起業家のそれに見えてきました。